厚肉継目無鋼管の超音波試験要件

厚肉継目無鋼管の超音波検査の原理は、超音波プローブが電気エネルギーと音響エネルギーの相互変換を実現できることです。弾性媒体中を伝播する超音波の物理的特性は、鋼管の超音波検査の原理の基礎です。指向性を持って放射された超音波ビームは、鋼管内を伝播する際に欠陥に遭遇すると反射波を生成します。欠陥反射波を超音波探触子で捉えた後、探傷器処理により欠陥エコー信号を取得し、欠陥等価物を求めます。

検出方法:せん断波反射法によりプローブと鋼管を相対移動させながら検査します。自動または手動の検査中、音響ビームがパイプの表面全体をスキャンすることを確認する必要があります。
鋼管の長手方向の内壁と外壁の欠陥は個別に検査する必要があります。長手方向の欠陥を検査する場合、音波ビームはパイプ壁の円周方向に伝播します。横方向の欠陥を検査する場合、音波ビームはパイプの軸に沿ってパイプ壁内を伝播します。縦方向および横方向の欠陥を検出する場合、鋼管内で音響ビームを 2 つの反対方向にスキャンする必要があります。

探傷装置には、JB/T 10061の規定に適合する性能が求められるパルス反射型多チャンネルまたは単チャンネル超音波探傷器をはじめ、探触子、検出装置、送信装置、選別装置が含まれます。


投稿日時: 2024 年 5 月 11 日