1.加熱ムラ鋼管曲がる原因となる
鋼管の加熱が不均一であり、管軸方向の温度が異なり、焼入れ時の組織変態時間が異なり、鋼管の体積変化時間が異なるため、曲がりが発生します。
2. 鋼管の焼き入れによる曲がり
焼入れは、高強度ケーシングや高級ラインパイプの製造に適した熱処理方法です。焼入れ中の組織変態は非常に急速に起こり、鋼管の組織変態は体積変化を引き起こします。鋼管の各部の冷却速度が不均一であるため、組織変態速度が不均一となり、曲げも発生します。
3. チューブブランクにより曲がりが発生する
鋼管の化学成分が偏析していると、たとえ冷却条件が全く同じであっても、冷却中に鋼管は曲がります。
4. 冷却が不均一で曲がりの原因となる
合金鋼管の熱処理後は、通常、鋼管を回転させながら自然冷却します。このとき、鋼管の軸方向と周方向の冷却速度が不均一になり、曲げが発生します。鋼管の曲率が要件を満たさない場合、その後の加工(輸送、矯正など)に影響を与え、さらには性能に影響を及ぼします。
5. サイジングマシンで曲がりが発生する
合金鋼管、特に外径公差の狭い鋼管(ラインパイプやケーシングなど)は、一般に焼き戻し後にサイジングが必要です。サイジングラックの中心線がずれていると鋼管が曲がってしまいます。
投稿日時: 2023 年 10 月 20 日